慢心を戒める
慢心には四つのタイプがある。
ひろさちやさんの著書「がんばらない、がんばらない」にわかりやすく書かれていたので抜粋し、自分なりに少しアレンジも入れて引用する。
1.「慢」
自分より劣った者に対して、あいつより俺のほうが優れていると思い、自分と同等な者に対して、彼は自分と同等であると思うこと。
なんだ、それでは実力を正確に判定しているではないかと言われるであろうが、実力を正確に判定したところで、我々の心は驕り高ぶる。その驕りと高ぶりが「慢」である。
2.「過慢」
自分と同等な相手に対して、自分のほうが優れていると思い、自分より優れた者に対しては、あいつは俺と同等だと見ること。
自分を一段上に評価しているわけだ。
3.「慢過慢」
自分より優れた相手に対して、彼より自分のほうが上だと見ること。
これは、自分を二段高く評価している。
4.「卑慢」
自分より優れた者に対して、自分のほうが劣っていると知ること。
これは、実力を正確に判定しているのであるが、それでも心が騒ぐものだ。仏教では、その心の騒ぎを不可としている。
それでは、どうしたら「慢心」を取り除くことができるのか?
簡単である。
「他人と自分を比較しないこと」である。
・・・と、簡単に書いてみたが、実際我々凡人にはそう簡単に出来ることではない。ただ一つ近道があるとしたら、瞑想によって内なる自分に向かい合うことで、一歩でもそこへ近付けると思う。