僕が死ぬまでに書き残しておきたいこと

諸行無常、日々ふと思ったこと、後世に残しておきたいことを不定期に綴ります。

現場

機関銃を積んだ某国の船が自国の領海内に押し入り威嚇してくる海上で漁を営む現場。

出航する漁船を漁港に立って見送りながら、船員や船員の家族の気持ちを想像したことがありますか?

軍事基地もない遠く離れた南の島で赤珊瑚を堂々と密漁する大船団に怯えながら地元警察官だけに頼る日々の現場。

本土から1000kmも離れた南の島へ降り立ち、沖に浮かぶ何十隻もの密漁船の不気味な姿を想像したことがありますか?

目の前に見える祖先の墓のある領土に足を踏み入れることも出来ずに亡くなってゆく元島民の住む現場。

岬に立つと、手の届きそうな所に見えるかつての故郷に行きたくても行けず、ただ佇んでいる老女の哀しげな横顔を想像したありますか?

最愛の我が子を海の向こうの誰かに連れ去られたまま数十年も助け出すことが出来ず待ち続ける現場。

日本海の砂浜に立ち、ある日突然家に帰って来なくなった最愛の娘を思い続けている年老いた夫婦の姿を想像したことがありますか?

祖先が守ってきた大切な土地や財産を悪意を持った他国の富豪たちに買い占められ占領され続けている現場。

様々な現場がある。

誰の子供も殺させない、小さな子供だけが子供ではない、あなたも私も誰かの子供、人々の思いは同じだと思う。

自国の領土も自国民の命も守れていない現実が事実として現場にある。いつまでこんな国のままでいいのか?

敗戦後、米国主導の中途半端な思想を植え付けられたまま、今に至っている現実が今の現場に映されている。

これは現実主義ではない。揺るぎない事実が見える現場主義なのである。