僕が死ぬまでに書き残しておきたいこと

諸行無常、日々ふと思ったこと、後世に残しておきたいことを不定期に綴ります。

生きる喜び ~巡礼の旅~ より (後編)

生きる喜び ~巡礼の旅~ より (前編) - 僕が死ぬまでに書き残しておきたいこと

四国お遍路の旅は、徳島の「発心の道場」に始まり、高知の「修行の道場」、愛媛の「菩提の道場」、そして、香川の「涅槃の道場」という道を辿る。八十八霊場で三回ずつお経を唱える。合計二百六十四回、菩提の道の頃には、般若心経は身体の一部となり、何とも心地良いリズムに変わっている。そして八十八番目の霊場では言葉には表せないような深い感情が込み上げてくる。すっかり色が変わってしまった白装束、ボロボロに磨り減ってしまった靴、十センチ以上も短くなってしまった金剛杖、伸びた髭、体重は五キロ以上減ったが、食べる量は三倍に増えた。三十七日間で何もかも変わっていた。そんな時を過ごしたおかげで、ほんの少し、そう、ほんの少しだけ「涅槃」の世界が見えたような気がした。

 

では、また、誰が書いたかわからないへんろ道の言葉を。

 

・おもいきり、とことん悩むがいいよ。悩むというのは、人間だけの特権なのですから。

・あなたのさりげない笑顔で、全ての不安を取り除かれて、四国巡礼の旅を続ける。

・自然の花は雨風に耐えて咲き、色も香りも優れているへんろ道。

・へんろ道で空を見上げたら、人間のあまりの小ささに気付きました。

・人間は、木とも、石とも、鳥たちとも、いつも一緒に生き、いつも一緒に息をしている。

・考えても、悩んでもしかたがない。明日のことは、明日という日が決めてくれる。

・仏様は信じる人も、信じない人も見守ってくださる。

・明日は来世、昨日は前世、今日は現世。

・仏道をならうということは、自己をならうということなり。

・一生懸命に生きようとしている木や草と人間と、どこが違うのだろう。みんな同じではないか。

・ただひたすら、自分の道をゆけ、息のきれるまで、一筋のものを求めて歩くことだね。

・二度とない人生だから、一匹のコオロギも踏み殺さないように心してゆこう。

・これからのことは天に任せる。今のことは自分が決める。それが一番。

・心の器の大きさは、恥ずかしいほど毎日変わります。

・楽しい一日にするか、悲しい一日にするか、それは自分の心が決めることなのです。

・ぐちゃぐちゃ頭で考えているだけでは、いつまでたっても前へは進めませんよ。