僕が死ぬまでに書き残しておきたいこと

諸行無常、日々ふと思ったこと、後世に残しておきたいことを不定期に綴ります。

生きる喜び ~巡礼の旅~ より (前編)

以前行った四国八十八箇所お遍路の旅で、巡礼中にいただいた冊子の中に書いてあった言葉を綴ってみた。同行二人、ひたすら1,300km、延々と続く土佐の海岸を歩き、険しく反り立つ四国の山々を越え、雨、風の中、ただ念仏を唱え、無心に歩き続けた三十七日間。誰が書いたかわからないが、お遍路をされた方々の思い溢れる言葉たちが、今もこうして僕の心を優しく包んでくれている。

 

 

・仏さまにはこちらから近づいてゆこう、どんなに喜ばれることだろう。

・安心して歩いてください。出口のないトンネルなど、絶対にありませんから。

・大事は小事よりおこる。小さな事こそ心を入れて巡礼してください。 

・強い人になるには、たくさんの挫折が必要です。優しい人になるには、たくさんの哀しさが必要です。 

・心を強そうに見せて弱いより、弱そうに見せて強いほうが、人生うんと楽しいですよ。 

・咲くも無心、散るも無心、花は嘆かず、今を生きる。 

・本当に必要なこと、一番大切なこと、いつも自然が教えてくれる。 

・またひとつ山を越えて、そして、ひとまわり大きな人間になれた私。 

・人は淋しさの果てに旅に出る。人は淋しさの果てに仏にすがる。 

・この世があり、あの世があり、あの世の存在を信じる私。 

・木々を見よ、花々を見よ、全ては今日、今に生きる。 

タンポポは、踏みにじられても枯れもしない。その根強さを私の魂とする。 

・道ばたに咲くタンポポの根のように強く、タンポポの花のように美しく生きたい。 

・花には散ったあとの悲しみはない。ただ一途に咲いた喜びだけが残っている。 

・仏さまの体を吹き抜けてきた風が、私の体を吹き抜けてゆく。そのたび私の心が清められる。 

・神様や仏様がいないと誰が言えよう、それは見る目を持たないからだ。