いつも清潔でいることの大切さ
即身成仏。
空海は、人間の身体は仏様からの預りものであり、人間の身体そのものが仏である…と言った。
その預かった身体を大切にすることが、人間の生きる根本にある。
身も心も清らかに生きる。
理想的な生き方だ。
地球全体に溢れる煩悩引力の中で清らかに生きるためには、まず、身なりを清潔に整えること。
それは高級ブランドの洋服に身を包むことではない。
質素な服で構わない、きちんと洗濯したものを着ることを心がけるだけで良い。
毎日、お風呂に入り、一日の埃を流すだけで良い。
毎日、歯を磨くだけで良い。
トイレ、玄関、台所、居間、寝室など、日々軽く掃除するだけで良い。
普段乗る車やバイクを時々洗うと良い。
職場の机、ロッカーの他、皆が寛ぐ休憩室を整頓すると良い。
自分自身と身の回りを清潔に保つことが、心身を整え、良い気を引き寄せる最良の方法である。
道元は、掃除や歯の磨き方、毎日お風呂へ入ることまでも教典に書き、弟子達にその大切さを教えた。
托鉢や坐禅、滝行だけが修行ではない、修行とは、日常の中にある、と。
神社でも身を清めてから参ることが習わしであるように、清潔でいることが基本にある。
ただ、それは潔癖症とは違う。
床は水拭き、手は水洗い、歯は塩磨きであったように、微生物も地球の生命の一員として共存共栄を教えている。
全ての生命に敬意を払い、我が心を人間という高度な身に与えていただけたことに感謝すること。
それが清潔にするということの大切さだと、僕は感じている。